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厳しい環境を乗り切るための4つの見直し マネックス証券 シニア・フィナンシャル・アドバイザー廣澤知子

この1ヶ月くらいの間に金融市場、歴史に残るような大変動を私たちは経験しています。
こんな市場環境において、大きく利益を得ている人は少数派、多くの方が資産に痛みを抱えてしまっているといえるでしょう。

こうした場面においては、投資を止めてしまう方も多いかもしれません。
絶好のチャンスとばかり、積極的に投資をする方もいるでしょう。
どちらが正解とは言えませんが、個人的には、市場は必ず循環するものですので、前向きに自身のポートフォリオを見直す良い機会と捉えたいと思っています。

ここでは前者にも後者にも必要な「見直し」について取り上げてみたいと思います。

 資産のムダを省く
 家計のB/Sを整える
 投資方法を見直す
 リスク資産のリスクの種類をあらためて確認する

<資産のムダを省く>

あらためて言うまでもありませんが、各種手数料の見直しは必要です。間違えてはいけないのは、手数料は全てが良くないのではなく、内容に見合うかどうかの確認が必要なのです。
例えば、同じような内容の投信で、販売手数料がかかるものとノーロードのものであれば、ノーロードの方が、もちろんよいですよね。
信託報酬の高い投信であっても、こんな相場でも負けにくい投信であれば、それは手数料に見合ったサービス=運用をしているといえるわけですから「ムダ」とは言えません。
また、お金にかかわるシンプルな「ムダ」といえば、銀行ごとに異なるATM手数料や送金手数料、これもないにこしたことがありません。
そのほか、ムダな保険に加入して保険料を払い続けているとすれば、見直し、対処する必要があります。

<家計のB/Sを整える>

こんな相場が続くと投資資産に痛みが出て、B/Sがぶれてくるものです。個人投資家の方から、投資をしたくとも投資に回す資金がなくなってしまった、という声も聞きました。
流動性資金や投資中の有価証券等の評価だけでなく、住宅ローンやクレジットカードの支払予定や保険といった自身のお金周り全般を見直すことが必要なのではないでしょうか? 流動性資金を投資に回しすぎて、生活費や教育費といった必要なものが支払えなくなるような事態だけは避けたいものです。
借金である住宅ローン、クレジットカードなどは収支と照らし合わせて見直すことも大切です。

<投資方法を見直す>

例えばFX(外貨証拠金取引)では金利差であるスワップポイントを稼ぐことを目的に、長期間高金利通貨の買い持ちをするスタイルに人気がありました。 ところが、世界中で金利低下傾向にある上、各為替レートが乱高下するようになると、(特に急落した場合)こうした投資スタイルでは一気にロスカットになってしまったり、そもそもの目的であるスワップからあまり収益が見込めなくなったりという事態になります。
もちろん、相場の後追いで、コロコロと投資スタイルを変えることは、結果としてずっと負け続けになりかねませんが、大きな景気の循環を捉えることは投資をしていく上でとても大切なことです。

<リスク資産のリスクの種類をあらためて確認する>

投資にはリスクが必ずあることは、よくご存知だと思いますが、そのリスクの種類について、あらためて確認をしてみてはいかがでしょうか?
株価変動、為替変動、金利変動、流動性、信用・・・リスクにはいろいろな種類があります。現在投資中のものにどんなリスクがどれだけあるのか、これから投資しようと思っているもののリスクはこれまで投資してきたもののリスクとどういう関係にあるのかなどを確認してみてください。
ある事象(ニュース)に対して全く異なる反応、動きをするものもあります。こうしたものはたとえリスクが大きくとも組み合わせの方法によって、資産全体の守り(ヘッジ)に働いてくれるものもあります。

以上のそれぞれの見直しの過程では、これまでの投資を損切りするのか、持ち続けるかの取捨選択も必要になってきますし、アロケーションそのものを見直す結果にもなってくることと思います。 世の中が大きく変動しているときだからこそ、じっくり「見直し」をするよい機会と捉えて、立ち止まり、考えて、態勢を整えてから投資と向き合ってみてはいかがでしょうか?

本気の資産防衛術内藤忍廣澤知子水田 茂夫岡安盛男岩瀬大輔

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