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中国の世界経済に対する影響力は日に日に大きくなっており、中国政府の金融引締め政策の憶測が欧米各国の株価形成に影響を与えるようにまでなっています。
そこで、皆さまに中国の「今」や「未来」をお伝えするべく、中国株のストラテジストである田代尚機氏の協力で、影響力を増す中国経済の魅力やリスクシナリオまでご紹介いたします。
中国の経済成長の可能性に魅力をお感じになりましたら、ぜひ中国への投資をご検討ください。
政府のきめの細かい政策により、早晩中国経済は安定成長軌道に乗ることでしょう。企業業績はこれから大きく回復する見込みです。
そして2010年1月末時点で、ハンセン指数、H株指数は押し目を形成しつつあります。1月に入ってからの調整は金融引締め懸念に過敏になりすぎた結果だと思います。
株価は下がったときに仕込むもの。
長期的な視点での
押し目買いのチャンス到来
といえるのではないでしょうか。
出所:各取引所データより株式会社サーチナ作成
1994年における中国の経済規模(名目GDP、ドル換算)は、日本のわずか8分の1に過ぎませんでした。それが毎年平均16%近い成長を続けることで2010年には日本を追い抜き、世界第2位の規模まで拡大しようとしています。
出所:両国政府統計より株式会社サーチナ作成
100年に1度といわれる金融危機に対する政府の対応は迅速で、力強いものでした。2008年11月には鉄道建設などを中心とした公共投資の拡大を発表、大胆な金融緩和を行う一方、10大産業への支援策、各地域での活性化策、医療体制改革など矢継ぎ早にバラエティーに富む政策を打ち出したのです。
その結果、経済成長率は2009年第1四半期の6.2%をボトムに、V字回復を達成し、2009年第4四半期は10.7%を記録しました。
出所:中国国家統計局より株式会社サーチナ作成
中国政府の対策にも問題はありました。人為的に経済を引き上げることによる歪みが出てしまったのです。不動産価格の急騰、素材産業などを中心に生産過剰、不要不急の投資の拡大などを招いてしまいました。
また、12月の物価は急騰しています。食品、原材料・エネルギー価格急騰が主な原因ではありますが、それでもインフレ懸念は強まっています。
こうした状況に直面した政府は金融緩和政策の微調整を始めております。不動産業に対しては投機の抑制、過剰生産産業に対しては生産抑制、投資抑制、銀行に対しては貸出のコントロールを強めています。
もっとも、政府は、景気が過熱し過ぎたため、経済に抑制的な政策を採っているのではありません。政策による成長の歪みを正し、
安定した高成長を少しでも長く続けるために
、こうした政策を打ち出しているのです。
出所:中国国家統計局より株式会社サーチナ作成
不動産、銀行、素材を中心とした生産過剰産業への抑制策が強すぎて、経済全体の成長率が大きく落ち込んでしまう可能性があります。その場合、政府が気付いて政策変更するまでの間、株価下落が続く可能性があります。
現在の抑制政策があまり効果を発揮せず、経済が過熱気味に推移、不動産、本土株式市場などでバブルを引き起こす可能性があります。
その場合、香港株も一旦大きく上昇するでしょうが、2007年10月から2008年10月にかけての状況と同様、バブル崩壊後株価は大きく調整するでしょう。
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田代 尚機氏
(株式会社サーチナ顧問)
1958年愛知県生まれ。1984年東京工業大学大学院理工学専攻修了後、大和総研に勤務。1994年から大和総研の代表として北京に駐在し、中国経済担当エコノミスト、中国株担当アナリストとして活動。
2003年10月から2007年2月まで内藤証券に勤務。中国部長としてプロモーションを中心に中国ビジネス全般を担当。2008年TS・チャイナ・リサーチ株式会社を設立し、現在は中国株・中国経済に関する雑誌やセミナー等への出演を中心に活躍の場を広げている。
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